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診療所の経営・相続Q&A「応募が殺到したスタッフ採用」

Q:もう何ヶ月もスタッフを募集しています。ホームページに掲載したり、大手求人サイトや地元の求人誌などで告知したりしていますが、手応えがほとんどありません。派遣会社を頼るしかないでしょうか。


A:自院の強みを絞込み、募集する媒体を絞り込むことで、応募が殺到した事例。

スタッフの募集をしたら応募が殺到

いまや医療・介護福祉関連事業は慢性的な人材不足に悩まされ、求人関連の課題は尽きることがありません。新卒向けの就職活動イベントに参加したり、大手求人サイトに掲載したり、昔に比べて様々な工夫をされる先生方が増えてきましたが、大規模になればかかる費用も高額になります。しかし、費用に見合った結果がなかなか得られないという声も耳にします。

そんな中、私の担当するあるお客様から、驚くような話を聞きました。「スタッフの募集をしたら応募が殺到し、面接で忙しくて大変だ!」昨今の売り手市場において、信じられない話です。あまりにも衝撃的だったので、思わず先生に質問してしまいました。「どのような媒体で募集されたのですか?」「給与を上げられたのですか?」。しかし、先生から返ってきた答えはたった一言、「シンプルに王道で攻める」という意外な言葉でした。

先生がおっしゃるには、「自分が求職中だったら、どのようにして仕事や職場を探すか?」ということでした。例えば通い易い職場を重視する人の立場になって考えると、「○○駅 クリニック 求人」と検索するはずです。では、実際にそのように検索してみると、上部には「広告」がまず表示されて、次にA社、B社、C社・・・と求人サイトが続きます。このとき、上位に出てくるA社、B社の求人サイトでアプローチするのだそうです。

しかし、このような大手の求人情報専門検索サイトは無料で簡単に掲載できるものの、検索上位に表示させようと思うと、各種の費用が発生することがあります。無料の範囲で掲載しても数ページ先に埋もれてしまうので、はなから敬遠してしまいます。

他にはない、自院の強みは何なのか

王道で攻めるということは、激戦区に挑戦するということ。複数の媒体で幅広く募集するのではなく、大手求人サイトA社一つに絞込んで、採用にかかる経費を集中させたのです。その結果たくさんの人が目にすることになり、応募が殺到したのでした。

このとき、更にポイントがあります。
・自分の医院の一番の「売り」を全面に出す(自分では気づけないので教えてもらう)
・給与の多寡で勝負しなくても良い
・素人にも分かりやすい表現の文にする(専門用語は避ける)
・見やすい文面にする(空白、記号を上手く利用する)

スタッフを募集して反応がなくても致し方ないと、私も諦めていました。

しかし、給与だけが重要なのではなく、平均勤務年数が長い、スタッフ同士仲が良い、時間通りに終わる、駅から近い…など、自院の「売り」は必ず存在します。他にはない、自院の強みは何なのか。何を大切にしているのか。

それが言葉で表現できたとき、相応しい人材が確保できるのかもしれません。

(2019年07月11日 医療事業部 課長 信免正伸)

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  • 事業形態 医療・介護
  • 種別 レポート

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