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診療所の経営・相続Q&A「しりつぼみになる危機感」

Q:開業して10年が経過し、2年前に法人化しました。しかし、私の中には、常にチャレンジし続けなければしりつぼみになるという危機感があります。次の事業展開を、どのように検討し目標設定していけばよいでしょうか。


A:どのような事業展開をするにしても、志を同じくする仲間づくりと診察・運営体制が要になるでしょう。

理想と現実の違い

10年前にご開業されたとき、いろいろなビジョンを描かれたことと思います。「お世話になった地域に医療を通じて貢献したい」「自分の時間を確保したい」「自分の理想的な診療をしたい」「経営のノウハウを身につけ、事業家になりたい」・・・様々な理想を持って、ご開業されたことと思います。

しかし、実際に開業してみると、思い描いていた理想と現実の違いに悩み、経営の難しさを実感したと言われる先生も少なくありません。特に創業期は「患者が来ない」「お金がない」「人がいない」といった現実の壁にぶつかり、一つひとつ乗り越えることに大変な労力が必要だったと思います。

成長期に入ると、先生一人で診療を続けることに限界を感じるタイミングがおとずれるかもしれません。リスクをとって事業拡大するか、現状の体制に留めて維持していくのかを考えるタイミングです。

事業拡大を選択される場合、新たに集患や資金調達、人の確保・教育といったことが必要になります。そこに自信やノウハウがなければ、なかなか踏み出せないものです。

事業拡大に欠かせないもの

ちなみに私たちが事業拡大をご支援する場合、「現在の診療所の規模をより大きく展開する」「介護事業など地域包括ケアシステムに必要な事業を展開する」「診療所を複数開設する分院展開する」といったような選択肢があります。そのようなテーマでセミナーも開催させていただくのですが、私は分院開設を専門に担当しています。人口減少と医療費増加という課題に直面する医療業界において、非常に関心が高まってきていると感じています。

ご参加者の皆様からは、「どのような点に注意しながら分院展開の準備を進めればよいのか」「いち早く軌道に乗せるにはどうすればよいか」など、多くのご相談を頂いてきました。私が実感しているのは、事業拡大についてどのような選択肢を目指す場合でも、まずは志を同じくする仲間とのチーム医療の体制づくりが、不可欠だということです。つまり、組織づくりと診療の品質づくりです。

分院展開については、マニュアルとして書籍にもまとめさせていただきました。ぜひお手にとって頂き、私たちの取り組みや知見がお役にたてば幸いです。

(2019年01月15日 医療事業部 課長 菅原 剛)

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  • 事業形態 医療・介護
  • 種別 レポート

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