税理士の経営・財産・相続トピックスVol.054「家計簿経営」
「家計簿経営」は、日本電産の永守会長の3大経営手法の一つです。あとの2つは、「井戸掘り経営」と「千切り経営」です。
さて、家計簿経営とは、その名の通り主婦がやっている家計のやりくりと同じ事ことです。
お父さんの給料が不景気で少なくなったら、お父さんの晩酌は減る、乗っている車は安い車に買い替える、等々収入に見合った生活をする。
その上で、子供の教育費をはじめ、住宅費、保険等、将来のための投資は、何とか払えるように備えておく。
この必要な支払を工夫して、収入の範囲でやりくりする考え方です。
当たり前のことではありますが、なかなか上手くいかないものです。
お父さんの給料が減っても、晩酌は減らずに、減るどころか増えたりもします。
給料は減ったのに段々と車は高級になって・・・。手元資金が少なくなったので子供の教育費を減らしたり、将来の備えを減らしたり、こうなると大変です。
資金が足りなくなるので銀行から借りる、実家から支援してもらう、そして景気が良くなるのを信じて待つ。
しかし景気は良くならない、景気が良くなっても給料は戻らない。反対の現象が起きるものです。
家計簿経営は、環境変化にすばやく対応した経営手法です。
そして、必要な物は何か、削る支払いは何か。
事業には良い時期があれば、悪くなる時期も必ずあります。
良い時期と悪い時期の経営は一緒ではなく、変化させましょう。
「家計簿経営」をお忘れなく!
2018年3月1日
日本経営ウイル税理士法人
代表社員税理士 丹羽修二
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