税理士の経営・財産・相続トピックスVol.063「才覚ではなく行動」
日産のゴーン前会長の事件は、日本中に衝撃を与えました。
かつて破綻状態であった日産は、フランスのルノーから43%の出資を受けて見事なV字回復を遂げました。
先頭を切ってリードしたゴーン前会長の実績は、誰もが認めるものです。
事件の内容や法的な判断は、いずれ明らかになるでしょうが、トップと経営陣が一枚岩ではなかった、経営層と組織が一体化していなかった。このことは間違いのない事実で、残念でなりません。
事実や法的な違法性の有無がどうであれ、このような状況では、日産のトップと経営陣が組織をリード出来るとは思えません。
本来、トップと経営陣は一枚岩となって、全従業員を守り社会に貢献する組織へと舵取りしなければなりません。
日本を代表する企業の不祥事と業績不振には、技術的なマネージメントや事業の課題だけではなく、経営陣の心の姿勢と、心が通じていない組織の姿勢に本質的な問題があると感じます。
「経営は才覚ではなく行動である」(日本経営グループ会長 藤澤功明の講演より)
- 上に立てば立つほど、尽くすべき相手が多くなる
- 上に立てば立つほど、尊敬される生き方、考え方が求められる
- 上に立てば立つほど、率先垂範の効果が高くなる
- 上に立てば立つほど、人間力がマネジメントに大きく影響する
平成が終わり、新元号になる年を迎えます。
私どもも、経営層が率先垂範の地道な行動で組織と事業をリードし、簡単には壊れない一枚岩の組織となって、お客様・社会に貢献させていただくことを目指します。
本年もまことに有難うございました。来年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
2018年12月1日
日本経営ウイル税理士法人
代表社員税理士 丹羽修二
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