東南アジア主要都市の平均賃金/国際税務・海外進出の支援 VOL.04

タイの現地スタッフ人件費

日系企業が海外進出を検討する際に、気になるポイントは現地スタッフの人件費でしょう。今回は、東南アジア主要都市の平均賃金を見てみましょう。

東南アジア主要都市の平均賃金比較  単位:米ドル(米ドルへの換算は2013年1 0月の平均レートを適用)

  製造業   非製造業  法定最低賃金 
  ワーカー
一般工職
エンジニア
中堅技術者
中間管理職
部課長クラス
スタッフ
一般職
マネジャー
課長クラス
バンコク
(タイ) 
386 699 1,570 669 1,673 9.06(日額)
฿11,414 ฿21,809 ฿49,020  ฿20,890  ฿52,227  ฿300(日額) 
ハノイ
(ベトナム)
155 355 773 389 957 128(月額)
ホーチミン
(ベトナム)
173 347 810 512 1,193 128(月額)
ジャカルタ
(インドネシア)
241 405 934 447 1,232 200(月額)
プノンペン
(カンボジア)
101 315 694 332 1,184 100(月額)
マニラ
(フィリピン)
272 430 895 489 1,116 10(日額)
クアラルンプール
(マレーシア)
432 1,038 1,785 911 1,940 274(月額)
シンガポール 1,432 2,947 4,584 2,396 4,489 - 
広島
(日本)
3,002 3,652 5,431 2,795 5,033 8.16(時給) 
¥264,413 ¥321,708 ¥478,329 ¥246,168 ¥443,349 ¥719(時給

出典:JETRO「投資コスト比較調査」

 

タイでは完全な売り手市場

タイでは失業率が1%を切る状況が続いており、完全な売り手市場となっています。また、自分の給与を上げるために数年で転職を繰り返すジョブホッピングも多く見受けられます。但し、タイ人は賃金だけで転職するのではなく、会社の居心地を優先する人が多いのも特徴かと思います。

国が変われば、労働環境や従業員の意識・考え方も違います。まず、日本とは違う事を理解して活動する必要があります。逆に日本のような労働環境の方が、世界では珍しいのかもしれません。

 2014年12月 バンコク 
島根県のホームページ にも本稿と同一の記事を掲載しています)

 

 [マイ・サバーイ休暇]

 

  • タイの労働法には、下記の記載があります。
    「労働者は病気の場合に欠勤することができる。年間 30 日までは有給である。3 日以上連続しての病欠の場合は、医師または医療機関の診断書が必要である。」
  • 分かりやすく言うと、頭が痛い・お腹が痛いという理由で 2 日連続までなら医師の診断書も必要なく休む事ができて、年間 30 日を越えなければ賃金もカットされない事になります。
  • 今日、あのスタッフがいないなぁと思って周囲に聞いてみると、マイ・サバーイ(調子が良くない)と言われる事が良くあり休みを取っている事を知ります。月に 3 日程度休む権利が与えられていて、タイ人スタッフも当然の権利を使っているようです。
  • なお、会社によっては労使の合意のもと 2 日連続して休む場合は診断書が必要と社内規定で定めています。マイ・サバー
    イ休暇による連休を許していない事になります。

 

(2017年1月15日 日本経営ウイル税理士法人 課長代理 藤井邦夫(タイ駐在)  

 

本稿は一般的な内容を分かりやすく解説したものです。実際の税務・経営の判断は個別具体的に検討する必要がありますので、税理士など専門家にご相談の上ご判断ください。本稿をもとに意思決定され、直接又は間接に損害を蒙られたとしても、一切の責任は負いかねます。

 

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