タイ駐在とVISA/WP/国際税務・海外進出の支援 VOL.03

タイ駐在にあたっての滞在・労働許可

日系企業が海外進出を検討する際は、外資規制をまず把握する必要がある事を前月のレポートでご紹介しました。外資規制を確認した後、海外進出を決めた場合には、駐在する日本人の規制や要件などを確認する必要があります。当然ですが、日本人は他国では外国人となります。そのため日本では、考える必要がなかった問題(滞在・労働許可)に直面します 。

 

タイ駐在にあたっての就労ビザ

タイ国内に長期滞在するためにはビザが必要です。ビザとは「滞在許可のようなもの」だと認識していただけたらと思います。日本人の場合、タイに入国すると 30 日の滞在許可が自動的にもらえます。通常の旅行者ですとその期間内に出国するのでビザとは無縁なのですが、長期に滞在しようとした場合、ビザの存在を知らないと不法滞在者になってしまいます。駐在する方は当然 30 日以上滞在しますので、就労ビザを取得する必要があります。この手続きは、タイ入国前に日本のタイ大使館で申請をする必要があります。

 

タイで就労するための労働許可

また、タイに入国した外国人が就労する場合には、労働省雇用局で労働許可(WP:ワークパーミット)も取得する必要があります。つまり、タイの駐在員の方は、ビザ・WP を両方取得する必要があります。たまに、ビザと WP を混合している方を見受けますのでご注意下さい。

ビザ 外国人がタイに滞在するために必要な許可証
WP 外国人がタイで就労するために必要な許可証

 

タイでのビザ・WPの更新条件

このビザ・WP の更新条件に、月給 5 万バーツ以上であることや、外国人1人につき常勤のタイ人が4名いること、会社の払込資本金が外国人1人につき200万バーツ以上であることなどの要件があります。このように資本金やタイ人雇用の条件がありますので、常駐させる日本人の人数と必要な資金・コストを考慮して、駐在者・人数を検討する必要があります。(BOIを取得している会社については、非経済的恩恵として許可を受けた人数分の外国人のビザ・WPが可能となりますので、上記条件が適用されません。ご留意下さい。)

 2014年11月 バンコク 
島根県のホームページ にも本稿と同一の記事を掲載しています)

 

 [タイで手術を受けました]

 

  • 11 月末に運動会に参加し、競技中に足がもつれて転倒し右膝を強打してしまいました。翌日になっても、痛みがとれず、膝が抜けるような感覚があったため、念のため日本語対応が出来るサミティベート病院に行き診察を受けたところ、右膝前十字靭帯断裂。翌日手術を受ける事になりました。手術後、日常生活復帰に約1か月、スポーツ復帰に約6~9か月を要するそうです。
  • 内視鏡により靭帯の再建手術を行っていただきました(手術時間 2 時間・下半身ブロック麻酔)。医師の診察時には、日本語通訳の方がついて説明をしていただけたので、症状や不明点は確認することができ、不安感はほとんどありませんでした(但し、看護婦やリハビリの方は通訳がつかないので、英語での対応となります。薬を飲んだり、血圧を測ったりする程度なので問題ありませんが)。
  • リハビリ(松葉杖の使い方)・麻酔が抜ける事・術後の状況を確認するために、手術後 1 泊病院に入院しました。病室は個室で、現在自分が住んでいるアパートの部屋より広く・快適な環境でした。病院食も複数から選択でき日本食もありました。看護婦さんも丁寧な方が多く、入院生活自体には不満はありませんでした。
  • さて、気になる一連の代金(手術・入院費用)です。今回、おおよそ 35 万 THB(約 125 万円)ほど。公的保険のある日本に比べさすがに高いです。保険等で補填さえできれば、外国人でも不安感なく、快適に医療の提供を受ける事が出来ることを体感しました。
  • タイは、このように外国人対応ができる病院がいくつもあり、東南アジアでは、シンガポールと同様、医療先進国です。皆様も海外に行かれる際は、忘れずに海外旅行保険に加入するようにして下さい。

 

(2014年11月01日 日本経営ウイル税理士法人 課長代理 藤井邦夫(タイ駐在)  

 

本稿は一般的な内容を分かりやすく解説したものです。実際の税務・経営の判断は個別具体的に検討する必要がありますので、税理士など専門家にご相談の上ご判断ください。本稿をもとに意思決定され、直接又は間接に損害を蒙られたとしても、一切の責任は負いかねます。

 

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