タイの魅力/国際税務・海外進出の支援 VOL.01
自動車産業は、2次・3次下請けを含めて2000社超がタイに進出
日本の製造業はこの20年ほどの間に、タイで生産拠点を増やしてきました。
その代表は自動車産業。2次・3次下請けを含めて2000社超がタイに進出し、40万人の雇用を創出しているといわれます。
2011年のタイの大洪水で、タイの工場が操業停止になるのと連動して日本の工場まで操業停止に追い込まれたと大きく報道されました。それほど、タイと日本は切っても切り離せない産業関連があります。
このような手痛い経験をしたにも関わらず、周辺国と比べ突出して裾野産業が発展していたため、洪水後もタイへの日系企業の進出が滞ることはありませんでした。
近年では、上記のような製造業のみならず拡大するタイの中間層や 、7万人や10万人ともいわれる在留日本人を対象とした飲食・サービス業の進出も相次いでいます。
日本人の馴染みやすい国民性、タイ
タイの魅力をお伝えする前に、まずタイの概要についてご紹介したいと思います。
正式国名 | タイ王国(Kingdom of Thailand) |
人 口 | 約6,625万人 |
国 土 | インドシナ半島の中央に位置し、面積は51万3,115㎢(日本の約1.4倍)。マレーシア、ラオス、カンボジア、ミャンマーと国境を接する。 |
首 都 | バンコク |
気 候 | 熱帯季節風、平均気温 27 度。暑季(3~5 月)、雨季(6~10 月)、涼季(11~2 月)の3シーズン。 |
民 族 | 大多数がタイ族(85%)。タイ族以外では、華人系(10%)、マレー系、インド系、カンボジア系。 |
宗 教 | タイの国教は上座部仏教(小乗仏教)で、国民の9割以上が仏教を信仰。(仏教93.9%、イスラム教5.2%、キリスト教0.7%、その他0.2%) |
(データ出所:駐日タイ大使館)
日本の製造業が生産拠点を増やしてきた背景には、タイ政府による戦略的な外資企業誘致だけではなく、上記のように仏教徒が多いなど日本人がなじみやすい国民性や文化が背景にあるからとも言えるでしょう。
2014年9月 バンコク
(島根県のホームページ にも本稿と同一の記事を掲載しています)
[縁起のよい数字・悪い数字]
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(2014年9月7日 日本経営ウイル税理士法人 課長代理 藤井邦夫(タイ駐在)
本稿は一般的な内容を分かりやすく解説したものです。実際の税務・経営の判断は個別具体的に検討する必要がありますので、税理士など専門家にご相談の上ご判断ください。本稿をもとに意思決定され、直接又は間接に損害を蒙られたとしても、一切の責任は負いかねます。